なぜ?地雷除去プロジェクトを立ち上げる事に成ったのか?

青年海外協力隊員としてモロッコで2年間活動した後、2002年4月初旬に日本に戻った。JICA本部に情報収集の為、帰国隊員の進路指導カウンセラーに会いに行った。

その時、某幹部職員から下記の様な事を言われた。

「元陸上自衛官ならば、これから地雷除去の第一人者を目指してみませんか?」

「もし目指すならば、東京の某NGOに6ヶ月間、国連UNHCRジュネーブ本部に6ヶ月間の有給インターンシップに行かせてあげます。」

当時婚約したばかりのモロッコ人女性がジュネーブの大学に留学する予定だったので、「ジュネーブで新妻と新婚生活が送れる・・・」と思い、即その提案に食い付いた。

本音は「地雷除去なんて怖い~!やりたくない~!」と思っていたが、そんなふうに言うと「元陸上自衛隊員のくせに、地雷が怖いのか?この~、臆病者め!!」と言われると勝手に思い込み、本音を言う事が出来なかった。

その研修に参加するまで実家で待機した。1か月くらい待っても何も連絡が来なかった。不審に思い、その幹部職員に電話したら「申し訳ない。予算が付かなくなったので、研修はセッティングできません」と言われ、白紙になった。

最初に研修生として働く予定だった東京の某NGOについて、インターネットで調べた。そのホームページに「紛争予防市民大学院 受講生募集」とあった。

参加費10万円で約2週間、当該NGO本部で授業を受けるのだが、なんと受講生は書類選考と日本語と英語の面接で選抜された。

何とか合格し、約15名(男性5名、女性10名)で2週間の研修を受講した。

当該研修での成績で上位7名は、スリランカとカンボジアの海外研修に参加する事ができた。ただし、参加費として渡航費と滞在費を含め25万円を支払う必要があった。

小生は何とか上位7名に入ったので参加費を支払い、実家に戻って海外研修に参加する準備をしていた。

突然、当該NGO本部の事務局長から実家に電話が入り、「海外研修は参加せず、NGO本部で働きながら地雷除去プロジェクトを立ち上げ、運営して下さい」と依頼された。

その時、「やばい!地雷で脚を無くすかも」と思ったが、何も言えなかった。

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